
今大会の日本代表を占う上で、最も重要な試合になるのが初戦のオランダ戦です。ワールドカップでは初戦の結果が大会全体の流れを大きく左右します。勝てば勢いに乗り、引き分けでも次につながります。しかし敗戦スタートになると精神的にも厳しい戦いになります。
オランダは世界有数のサッカー大国です。攻撃的なサッカーを伝統としており、若い頃から高い戦術理解を身につけています。選手個々の技術も高く、身体能力でも日本を上回る部分があります。
だからといって勝てない相手ではありません。むしろ近年の日本代表は強豪国相手の方が実力を発揮する傾向があります。ドイツやスペインを破った経験は決して偶然ではありません。森保ジャパンは強豪相手に守備ブロックを形成し、素早いカウンターで仕留める戦術を得意としているのです。
私個人の予想としては、オランダ勝利40%、引き分け30%、日本勝利30%程度だと考えています。数字上はやや不利ですが、十分勝機はあります。特に前半を無失点で終えられれば、日本の勝率は大きく上がるでしょう。
遠藤・三笘・南野の不在はどこまで影響するのか
多くのサポーターが心配しているのは、やはり中心選手たちの不在です。遠藤航選手はキャプテンとしてチームを支えてきました。派手さはありませんが、試合全体の流れを整える存在です。
三笘薫選手は世界屈指のドリブラーです。ボールを持った瞬間に相手守備陣を混乱させる力があります。あの突破力は日本代表にとって大きな武器でした。
南野拓実選手もまた、日本代表の攻撃を支えてきた選手です。得点力だけではなく、試合経験や精神的な支柱としての価値も大きい存在でした。
しかし今の日本代表には以前にはなかった強みがあります。それは選手層の厚さです。誰か一人が欠けたら終わるチームではなくなりました。久保建英選手、堂安律選手、鎌田大地選手、上田綺世選手など、欧州で活躍する選手が次々と出てきています。
これは日本サッカーが長年積み上げてきた育成の成果だと思います。以前なら絶望的だった主力離脱も、今は新たなヒーロー誕生のチャンスに変わるのです。

久保建英は今大会の主役になれるのか
今回のワールドカップで最も注目している選手は誰かと聞かれたら、私は久保建英選手を挙げます。幼い頃から天才と呼ばれ、常に注目を浴び続けてきた選手です。
期待が大きすぎるがゆえに苦しい時期もありました。しかし彼は海外で挑戦を続けました。スペインで経験を積み、世界トップクラスの選手たちと戦いながら成長してきました。
現在の久保選手には、自信と落ち着きがあります。若い頃の勢いだけではなく、試合を読む力も身につけました。攻撃の中心として十分な存在感を発揮できるはずです。
特にオランダ戦では久保選手の出来が勝敗を左右するでしょう。ボールを持った時にどれだけ自由を与えられるか。相手守備陣の裏を取れるか。その部分が大きな鍵になります。
私は今大会が、久保建英という名前を世界中に改めて印象付ける大会になる可能性があると思っています。
サッカー初心者に知ってほしいワールドカップの見方
サッカーをあまり見ない方でも、ワールドカップだけは見るという人は少なくありません。そんな方におすすめしたいのが、「ボールを持っていない選手を見る」という観戦方法です。
多くの人はボールばかり追いかけます。しかし実際には、ボールを持っていない選手の動きこそが試合を決定づけています。スペースを作る動き、相手を引き付ける動き、守備のバランスを取る動きなど、見えない部分で試合は動いているのです。
また、監督の采配にも注目してみてください。交代カードをいつ切るのか。フォーメーションをどう変えるのか。試合中にはチェスのような駆け引きが行われています。
そして何より、選手たちの表情を見ることです。国歌斉唱の時の緊張感。ゴールを決めた時の歓喜。敗れた時の悔しさ。ワールドカップは選手たちの人生が懸かった舞台です。
だからこそ多くの人が心を動かされるのです。
雨の日の試合で知った、サッカーの本当の価値
子どもが小学生だった頃、今でも忘れられない試合があります。朝から強い雨が降り続き、グラウンドには水たまりができていました。大人なら中止になると思うような天気でしたが、試合は予定通り行われることになりました。
試合が始まると、ボールは思うように転がりません。パスは止まり、ドリブルは水しぶきを上げます。転倒する選手も多く、ユニフォームはすぐに泥だらけになりました。それでも子どもたちは走り続けました。
その試合は負けました。しかし私は結果よりも印象に残った光景があります。試合終了の笛が鳴った後、悔し涙を流しながらも相手チームへ挨拶する姿です。どんなに悔しくても礼を尽くす。その姿にスポーツの本質を見た気がしました。
ワールドカップも同じです。勝敗はもちろん大切です。しかし本当に心を打つのは、最後まで諦めずに戦う姿勢です。世界最高峰の舞台で全力を尽くす選手たちの姿が、多くの人の心を動かすのだと思います。
ワールドカップが家族をつないでくれた
子どもが社会人になった今、家族全員が同じ時間を過ごすことは以前より少なくなりました。それぞれに仕事があり、予定があります。生活リズムも違います。
それでもワールドカップだけは別です。日本代表戦の日になると、不思議と家族が集まります。「今日は日本戦だから早く帰るよ」という連絡が来ることもあります。
試合前にはスタメン予想を話し合います。キックオフ直前になると自然と会話が減り、テレビへ集中します。そしてゴールが決まれば全員で立ち上がって喜びます。
失点した時にはため息が漏れます。試合終了後には反省会が始まります。「あの場面はこうした方が良かった」「次の試合は期待できそうだ」そんな会話が自然に生まれます。
サッカーは単なるスポーツではありません。家族をつなぐ共通の話題であり、一緒に感動できる時間でもあります。幼稚園のサッカー教室から始まった我が家のサッカー人生は、今も形を変えながら続いているのです。
日本は本当に世界一になれるのか
では、今回の日本代表は本当に世界一になれるのでしょうか。
正直に言えば簡単ではありません。ワールドカップにはブラジル、フランス、アルゼンチン、イングランドなど世界最高レベルの強豪国が集まります。どの国も優勝を目指しており、選手層の厚さや経験値では日本を上回る部分もあります。
しかし不可能だとは思いません。
なぜなら近年の日本代表は、世界との差を確実に縮めているからです。欧州のトップリーグで活躍する選手が増え、個人能力も向上しています。戦術理解度も高く、組織力では世界でもトップクラスだと思います。
そして何より、日本代表には「チームとして戦う強さ」があります。スター選手に頼るのではなく、全員で守り、全員で攻める。その姿勢は森保ジャパンの大きな特徴です。
私個人の優勝確率予想は5%前後です。数字だけ見れば高くはありません。しかし世界中の代表チームの中で優勝候補として名前が挙がる時代になったこと自体が、日本サッカーの大きな成長だと思います。
森保監督へ届けたい言葉
森保一監督は、これまで何度も批判を受けてきました。采配への不満もあったでしょう。結果が出ない時には厳しい声もありました。
それでも監督は信念を曲げませんでした。選手たちを信じ、自分たちのサッカーを追求してきました。その結果がドイツ戦やスペイン戦の勝利につながったのだと思います。
監督という仕事は孤独です。勝てば選手が称賛され、負ければ監督が批判されることもあります。それでもチームをまとめ続ける姿には頭が下がります。
だからこそ今大会は、思い切って戦ってほしいと思います。遠藤選手がいない。三笘選手がいない。南野選手がいない。だから無理だと言われるかもしれません。
しかし、そんな状況だからこそ新しい歴史を作れるのではないでしょうか。全国のサポーターは森保ジャパンを応援しています。どうか自信を持って世界と戦ってください。
おわりに|サムライブルーの挑戦は続いていく
幼稚園でボールを追いかけていた小さな子どもが、いつの間にか社会人になりました。あの頃は想像もしませんでしたが、今では一緒に日本代表戦を語り合っています。
初めてスパイクを買った日。雨の中で泥だらけになった試合。初めてゴールを決めて飛び跳ねた姿。その一つひとつが今でも鮮明に思い出されます。
だから私はワールドカップを見るたびに、単なるスポーツイベント以上のものを感じます。サッカーを通じて成長した子どもの姿。家族で過ごした時間。そして日本代表への変わらない応援の気持ちです。
遠藤選手がいなくても、三笘選手がいなくても、南野選手がいなくても、日本代表は前へ進みます。新しい選手たちがチャンスをつかみ、新しい歴史を作っていくでしょう。
勝っても負けても応援する。それがサポーターです。そしていつの日か、日本代表がワールドカップの頂点に立つ瞬間を見てみたいと思っています。
サムライブルーの挑戦は、まだ終わりません。
私たちの夢も、これから先へ続いていくのです。
スポーツが教えてくれるのは、
勝敗だけではありません。
幼稚園で始めたサッカー。 初めて履いたスパイク。 雨の中の試合。 家族みんなで応援したワールドカップ。
何気ない日常の中には、 後から振り返ると宝物になる瞬間がたくさんあります。
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