新NISA~つみたて投資枠と成長投資枠の違いと活用方法~
前回のブログでも、新NISAについて、いろいろ取り上げてみましたが、
書いている自分も、
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いが、
いまいちよく分かっていないのが、実情でした。
「つみたて」というからには、つみたてNISAが使えるのかなというのは、
なんとなく想像できますが、
「成長投資枠」というのが、よく分かっていなかった。
「成長」と言われても、はっきり言って、分かりづらいですよね。
なので、ここでも自分なりに調べてみましたので、
ご参考までにご覧ください。
通常、株式や投資信託などの金融商品から得られる利益に対して約20%の税金が差し引かれるため、
NISA口座を活用すれば手元に残る金額が大きくなります。
図にすると、こうなります。
それが、2024年以降の新しいNISA制度では、
「成長投資枠(旧一般NISA)」と「つみたて投資枠(旧つみたてNISA)」の2つとなり、
それぞれの特徴を表にまとめると、このようになります。
呼び方は、2つあるというのは、分かりました。
では、それぞれどんな投資の銘柄(商品名)があるのか知りたいですよね。
自分だったら、投資するのですから、どんな銘柄に投資すればいいのか、興味を抱きます。
それが、以下のようになります。
新NISAのつみたて投資枠の投資対象ファンドは2023年までのつみたてNISAと変わらず、
投資対象ファンドは、つみたて・分散投資に適した投資信託のみになっています。
特に、つみたて投資枠で投資できる商品は金融庁が選別した274本の投資信託と8本のETFに限られます。
つみたて投資枠の対象商品は長期・積立・分散投資に適した商品を金融庁が厳選しているので、
投資初心者にとっては選びやすいものとなっているということです。
くわしいことは下記をご覧ください。
つみたて投資枠対象商品届出一覧
つみたて投資枠対象商品届出一覧(運用会社別) こちら
つみたて投資枠対象商品届出一覧(対象資産別) こちら
引用:金融庁HP
一方の成長投資枠。
「成長投資枠」は、「つみたて投資枠」よりも対象商品が増え、選べるファンドも多くなります。
投資信託以外に金融機関によっては上場株式(金融証券取引所に上場している株式)も選ぶこともできます。
成長投資枠の対象商品の中には、リスクが大きい投資信託もあります。
そのため、リスクは高くてもより多くのリターンが期待できる商品を選ぶことができます。
結局、成長投資枠は投資信託のほか、国内外の株式やETFなど投資できる商品の幅が広く、
より自由度が高いといえるということです。
つみたて投資枠は金融庁が選定した投資信託と一部のETFしか投資することができませんが、
成長投資枠なら具体的に以下のような商品に投資できます。
- 国内外の上場株式
- 国内外のETF
- 投資信託
- 国内外のREIT
- 上場投資証券(ETN)
- 新株予約権付社債
ETFやREIT、ETNは難しい用語なので、また説明できたらと思います。
債券など対象外の商品もありますが、これだけたくさんの商品に投資できるので運用の自由度も高いです。
成長投資枠とつみたて投資枠は併用できるとはいえ、どっちを活用すればいいのだろうかと思います。
これまでの内容を踏まえて、成長投資枠とつみたて投資枠それぞれにおすすめなタイプを紹介させていただきます。
参考にしてもらえたらと思います。
- まとまった資金で運用したい
- 個別株やETFに投資したい
- 短期で大きなリターンを狙いたい
成長投資枠は非課税投資枠が年間240万円使えるので、まとまった資金で運用したい人におすすめです。
また、投資信託以外に国内外の株式やETFにも投資できるので、投資できる商品に幅を持たせたい方は成長投資枠を利用しましょう。
相場のタイミングを見定めながら短期で大きなリターンを狙いたい人も成長投資枠を活用してみるのも一つの手です。
- 少額からコツコツ投資したい
- 長期で資産運用に取り組みたい
- なるべく投資に手間をかけたくない
つみたて投資枠は長期の資産運用を支援する目的で設計されているので、
長期を見据えて少額からコツコツ投資したい人にピッタリです。
投資できる商品も金融庁が厳選した投資信託に絞られているので選びやすいですし、
毎月定額を積み立てていくスタイルなので初心者も継続しやすいです。
投資にかける手間も少ないので、投資初心者の方はつみたて投資枠を利用してみるのもいいかもしれません。
こうしてみると、つみたて投資枠は、文字通り、コツコツつみたて型が「つみたて投資枠」ということが分かります。
一方で、成長投資枠はとなると、個人的に直感ですが、少しギャンブル的なところがあると感じました。
リスクはあるけれど、うまくいけばリターンも高い。
では、成長投資枠をどう活用すべきなのか。
つみたてだけしたい人や、投資に回す金額があまり多くない人は、ついつい、つみたて投資枠だけにとどまり、成長投資枠を見逃してしまうかもしれません。
成長投資枠はつみたて投資もできるので、つみたて投資枠とは違うファンドでつみたてをするなど、柔軟な使い方ができます。
あるいはつみたて投資枠に軸足を置きながら、まとまったお金が入った時に成長投資枠を使うなど、新NISAの利点を上手に活用すれば利用価値が高まるかもしれないですね。
「成長投資枠」は最初から敬遠せず、自分に合う活用方法を検討してみてから利用するかどうかを決めても良いかもしれないです。
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