サッカー元日本代表キャプテン長谷部が引退会見~やりきった・・悔いのないサッカー人生~

日本代表でこれほどまでに、

キャプテンにふさわしい人はいないのではないかと思うほど、

長谷部誠は日本代表のキャプテンに合っていた。

吉田麻也選手とか、今のキャプテン遠藤航氏が向いていないというのではない。

圧倒的に、

キャプテンとはと言われると、

即答で

「長谷部」

と言えるほどの

人物だった。

私の世代がまさに、長谷部が活躍した時代。

惜しかった試合もたくさんあったけど、

いつも後ろから大きな声を上げて、選手たちを鼓舞していた

そんな姿が今も目に浮かぶ。

そんな長谷部が引退会見

「皆さんこんにちは。

非常に懐かしい顔ぶれで、これだけの多くのメディアの方が多くいることを感謝しております」

とした上で、

「僕の22年、23年間のキャリアが終わった今、どう感じているか率直にお話したい」と切り出した。

自身の現役生活を振り返って、

「体が今すぐにでもボール蹴りたい。体がうずいている」

としながらも、「体が理解してくれない感覚はあります」と吐露した。

しかし「後悔はしていない」とした上で「大きな満足とともにキャリアを終えられた」と明かした。

「なぜ後悔がないか」という理由については、1つ目に「自分で引退の時期を決められた」ことを挙げた。

また「一人のサッカー選手として客観視しているようにしていて」といい、

「たくさん点を取るわけではない」と自己分析。

その上で「これ以上のキャリアを積めないのではないか」と考えて、

「自分自身もやり切った」ともう一つの理由を説明したのである。

とにかく支えてくれた家族に感謝

「僕にサッカーを与えてくれて厳しく指導してくれた」父親。

「自分という人間を形成するうえで一番影響を受けた人物」という母親にも感謝。

そして、支えてくれた妻でモデルの佐藤ありさへの思いも語った。

「妻に関してはとても大きな負担をかけた」とし、

「大好きな仕事を犠牲にさせてしまった」と告白。

そして今後は「彼女の夢というか好きなことをサポートできれば」とし

「家族との時間を大切にしていきたい」と打ち明けたのだった。

今後の展望については、まず数カ月間休暇を取って、

「これからはEフランクフルトで指導者になりたい」と語った。

「現状U-21(セカンドチーム)の方でコーチをメインに色んなカテゴリを見ながら」

とした上で、

「目指すところはトップチーム」とビジョンを明かしたのだった。

「実感がない。明日も練習があるくらいの気分」と振り返ったが、

試合後のピッチでは駆け寄ってきた子供2人を抱きしめ、涙を浮かべた。

「さすがに感極まった。家族はとても大きな存在だったので…」。

22年に及んだプロ生活に区切りをつけ、この時ばかりは父親の顔を見せていた。

「主将として心がけたこと」

長谷部は2010年5月30日のイングランド戦から8年間、

日本代表の主将を務めた。

主将として81試合出場は歴代最多で、W杯は10年、14年、18年と3度出場した。

「主将として心がけたこと」は、

「監督と選手の間に立ってコミュニケーションを取る。

職場でいう中間管理職のようなことを意識しながらも、

主将であり一選手なので、

監督と近くなりすぎることがないように気をつけていた」と語った。

「個性が立っているメンバーを1つのチームにするの大変では」の質問に、

「個性はすごく強いが、皆それぞれ人間的にしっかりした選手が集まっている。

プロセスに対する価値観は違うかもしれないが、勝つという一番の目標があれば、

そこまでのプロセスはお互いを尊重できれば。

(選手が)とんでもないことをしでかしたら言いますけど、そんなにすることはなかった」と話した。

また、長谷部は、

「そうですね、やはり、僕はこの中でも真ん中(の年齢)。

ヤットさん(遠藤保仁)、松井(大輔)選手はもう少し年齢も上。

歳下は5番、10番、18番がすごい言ってくるので、間で挟まれながら」と苦笑いだった。

11年アジア杯では長友佑都が5番、香川真司が10番、本田圭佑が18番を背負っており、

当時は個性豊かな後輩に翻弄(ほんろう)された様子だった。

長谷部誠プロフィール

 ◇長谷部 誠(はせべ・まこと)◇

1984年(昭59)1月18日生まれ、静岡県藤枝市出身の40歳。

藤枝東から02年に浦和に加入。

08年以降はドイツに主戦場を移し、08~09年にウォルフスブルクの初優勝に貢献。

ニュルンベルクを経て14年からEフランクフルト。

06年にデビューした日本代表では国際Aマッチ通算114試合2得点。

主将として81試合出場は歴代最多。

W杯は10年、14年、18年と3度出場。

1メートル80、72キロ。利き足は右。

妻はモデルの佐藤ありさ。

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