物価高で、消費者の節約志向が高まる中、
テーマパーク業界は今、開業・拡張ラッシュに沸いています。
一体どうしてこんなに開業ができているのでしょう。
以前は、人件費や維持費などで、テーマパークの廃園が続いた時期がありましたが、
今は違います。
外国からの観光客が増えてきているからなのか。
ただそういう理由だけではないようです。
東京ディズニーシーに待ちに待った新エリアがオープンするなど、
テーマパーク業界は今、開業ラッシュに沸いているといいます。
6月6日にオープンした東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」。
は、ディズニー映画「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」
そして「ピーター・パン」の世界が再現されています。
着工からなんと5年…
投資額は、およそ3200億円と開業以来、最大の開発となりました。
オリエンタルランド「ファンタジースプリングス」開業準備室によると、
「岩肌であったり、そこから流れる滝、そして木々であったり自然のものは、
非常にこのエリアを作り上げる大事な要素ですので、そこは苦労して作り上げて、
よりリアルに入り込める世界というのを作っております」
とコメント。
このエリアに入るには、東京ディズニーシーの入場後に、アトラクションに乗るための無料のスタンバイパス、
または有料のチケットの取得などが必要だということです。
今、公式サイトに入ってみると、チケットを購入するにも、
混雑して入れない状況。↓↓↓ ((+_+))
ただいまサイトが混雑しております
順番にご案内しますので、このままお待ちください
お客様の順番になると自動的に画面が遷移します。
・ページを閉じずにお待ちください。
・別タブなどで他のページをご利用の場合、順番になるとご案内開始時刻が表示されます。そこからお進みください。
・ご案内開始時刻より一定時間内にサイトへのアクセスがない場合は、もう一度順番をお待ちください。
・午前3時~午前5時は、システムメンテナンスのため予約・購入サイトをご利用いただけません。
・パークチケットは別ページからご購入いただけます。こちら
それだけ、世界中の人が心待ちにしているということです。
今年の夏休みは、想像を超える混雑になりそうですね。
訪れたゲスト によると、
「世界観がそのまま反映されていて、来た甲斐があったなという感じです」
「アナとエルサがすごく人間味あふれているというか。本当にお人形なのか?というくらいリアルで、かわいかった」
「大号泣でした。エルサの「レット・イット・ゴー」のところで、
あがっていって上がった先にエルサがいるとなると…夢みたいです」
「塔とかが映画のまま、そのまま忠実に再現されているので。世界観に入り込めるなと思いました」
遊園地・テーマパークの売り上げは去年、過去最高を記録しています。
物価高の影響もありチケット代などが値上がりする中でも、なぜ、テーマパーク市場は順調なのでしょうか。
去年はとしまえん跡地に、
ハリーポッターの体験施設「ワーナーブラザーススタジオツアー東京-メイキング・オブ・ハリー・ポッター」。
今年は「イマーシブ・フォート東京」がオープン。
さらに今後は、
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」では、「ドンキーコング・カントリー」エリアの追加や、
これまでテーマパークがなかった沖縄でも「JUNGLIA(ジャングリア)」が開業される予定だという。
すごい人気です。
専門家がいうには、
テーマパーク市場そのものは、実は潜在需要がずっとあり続けている市場で、
推し活のように、いくらでも払うことを惜しまないという人が確実に存在していて、
宿泊も含めて非常に大きな消費が生まれている。
とコメント。
一方、中小のテーマパークは、明暗が分かれていて特に地方は難しいと指摘しています。
集客が難しいというのもあるのかもしれない。
首都圏と違い、自然とお客が入るという地理的違いもある。
地方は、地方で独自の策略を練らないとお客が集まらない。
一方で、
大型テーマパークの魅力がアップしているというのも現状。
今後さらなるインバウンドも期待できそうという企業の思惑もある。
日本政府観光局が、世界22の国と地域を対象に実施した調査で、
海外旅行の主な目的として食事に次いで2番目に多かったのがテーマパークだった。
ただ、このテーマパーク、入園料見てみますと、
東京ディズニーリゾート、ユニバーサルスタジオジャパンともに高い日だと、
1万円を超える値段になっているという。
それでも、人気を博すテーマパークはすごいと感じる。
投資額も半端ない。
今年のゴールデンウィークの入場者数が去年と比べて1.5倍となり、
地方でも売り上げを伸ばすのは、ヨーロッパの街並みを再現した長崎県・佐世保市の「ハウステンボス」。
実は、これまで経営破綻など試練の連続でしたが、2022年には3年ぶりの黒字に。
インバウンドだけでなく、国内からの入園者が増えているという。
ハウステンボス マーケティング本部によると、
元々のハウステンボスの強みを活かした新しいブランドを作ったということ。
それが、『憧れの異世界』。
今までは、魅力が伝わり切れていなかったという。
そこで去年、ブランドの再構築を決断。
オープン当初からの強みである、張りぼてではない本物の建物。
パーク内外にあるヨーロッパの世界観をそぐ看板の撤去に踏み切ったのも一つの策略だとか。
改善すべき場所は、1000か所にものぼるという。
さらに最近では、新しいアトラクションや、噴水ショーや水遊びが楽しめる新エリアも誕生させた。
このハウステンボスの美しい街並みを活かして、環境演出と空間作りを作っていきたいという。
人気があるテーマパークは単価の引き上げに成功しており、
それが好調に繋がっている。
年間パスも売上の安定性をもたらしている。
一方で、かなり値段も高くなっており、新規参入もある中で、
新たなアトラクションを作るよりは、
イベントやライブといった設備投資が少ないものを増やす必要があると感じる。
例えば、設備投資を抑えて、あまりお金をかけない形の集客戦略を進めることが、
特に地方のテーマパークの生き残りをかけた駆け引きになりそう。
大型パークは最先端の設備、地方は手作り感やほのぼの感といった戦略の差が出てくるのではないだろうか。
また、ディズニーランドも開業当初は4000円以下の入場料だったのに、今は倍以上。
一家四人で地方から宿泊込みで来ると幾らになるのか。
もう気軽に行ける遊園地という感覚がないような気もする。
それでも年に何度も来る家族もいれば、子供の部活の用具一つでさえ購入を躊躇う家族もいる。
昔より確実に格差が広がってる感じがする。
航空運賃の高騰やコロナもあって、
個人で行ける人はともかく、旅行代理店を通す海外旅行は庶民の手が届かなくなっているのもあって、
その分国内のテーマパークなら少しくらい高くてもと考える層が増えている気もする。
田舎にはイオンモールばかり、都会にはおしゃれカフェばかりに人が流れてる。
ディズニーもユニバもハウステンボスも、素敵だけど高いというイメージがついてきている。
経済的に余裕がなければ行けないところになるのは、どうかと思う。
そういう客層にターゲットを絞っている企業の戦略もあるのかもしれない。
地方にも優しいテーマパークはできないものだろうか・・・
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