アメリカに「お正月」はあるの?― 日本とまったく違う、アメリカの年末年始の過ごし方 ―

日本では「お正月」といえば、1年の中でも特別な時間です。
大掃除をして、新年を迎える準備をし、元旦には初日の出を見たり、初詣に出かけたり、おせち料理を囲んで家族で静かに新年を祝います。
多くの人にとって、お正月は「日本らしさ」を強く感じる大切な行事でしょう。

では、アメリカの人たちはどうなのでしょうか。
「アメリカにもお正月はあるの?」「年末年始は何をして過ごしているの?」
そんな疑問を持つ方も多いと思います。

結論から言うと、アメリカにも新年はありますが、日本の“お正月文化”とはまったく別物です。
同じ「新年」でも、意味合いも雰囲気も、過ごし方も大きく異なります。

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アメリカに「正月」はあるのか?

アメリカにも、もちろん1月1日(New Year’s Day)は存在します。
祝日として法律で定められており、多くの会社や学校は休みになります。

しかし、日本のように
・三が日がある
・正月飾りを飾る
・おせち料理を用意する
・年賀状を出す
といった伝統的・文化的な「正月行事」は、ほとんどありません。

アメリカにおける新年は、
「文化行事」ではなく、「暦の区切り」
という位置づけに近いのです。

アメリカの年末は「静」ではなく「動」

日本の大晦日は、どこか静かで落ち着いた雰囲気があります。
紅白歌合戦を見たり、年越しそばを食べたり、除夜の鐘を聞いたりと、1年を振り返りながら穏やかに年を越します。

一方、アメリカの12月31日(New Year’s Eve)は、真逆です。

アメリカの年末は、
「盛り上がる日」「騒ぐ日」「楽しみ尽くす日」
と言っても過言ではありません。

多くの人が、
・友人や恋人と集まってパーティーをする
・音楽とお酒を楽しむ
・街のイベントやクラブに出かける
といった過ごし方をします。

特に有名なのが、ニューヨークのタイムズスクエアで行われるカウントダウンイベントです。
巨大なボールが年越しの瞬間にゆっくりと降りてくる「ボールドロップ」は、全米、さらには世界中でテレビ中継されるほどの一大イベントです。

アメリカでは、
「年越し=カウントダウン」
というイメージが非常に強いのです。

アメリカの新年で最も盛り上がるのは、
12月31日23時59分から1月1日0時まで

カウントダウンが始まり、
「10、9、8……」
と声を合わせ、0時になった瞬間に、

「Happy New Year!」

と叫び、ハグをし、乾杯をします。

ここが最大のクライマックスです。

よくある過ごし方

  • 🥂 友人とパーティー
  • 🎶 音楽・ダンス・クラブイベント
  • 📺 テレビでカウントダウン番組を見る
  • 🎇 花火を見る(または鳴らす地域も)

特に有名なのが

🗽 タイムズスクエアのボールドロップ

  • 大きな水晶のボールが
  • 12月31日23:59 → 0:00 に落ちる
  • 世界中に中継される一大イベント

👉 「新年=盛り上がる夜」という感覚です。

では、1月1日は何をするのか?

日本では、1月1日からが本番です。
しかし、アメリカでは1月1日は驚くほど静かになります。

理由は単純です。
前日の夜に遊びすぎて疲れているからです。

多くのアメリカ人は、
・昼過ぎまで寝る
・家でのんびり過ごす
・テレビを見る
・軽く片付けをする

といった、かなりゆったりした1日を過ごします。

日本のように「新年の挨拶回り」や「家族全員でお祝い」という文化は、一般的ではありません。

実は…とても静かです。

  • 💤 前日のパーティーで寝て過ごす人が多い
  • 🏠 家でのんびり
  • 📺 テレビ(アメフトのボウルゲームなど)
  • 🧹 軽く片付けや掃除

日本のように
❌「1月1日から家族でお祝い」
❌「何日も休む」
という雰囲気はあまりありません。

👉 1月2日から普通に仕事・学校という人も多いです。


仕事始めはとても早い

日本では「仕事始め」があり、正月休みが数日続くのが一般的です。
一方アメリカでは、1月2日から通常営業という会社も珍しくありません。

そのため、
「年末年始はしっかり休むもの」
という感覚は、日本ほど強くないのです。

アメリカ人にとって新年とは何か?

アメリカ人にとっての新年は、
「心機一転」「リスタート」の意味合いが強い日です。

象徴的なのが、
New Year’s Resolution(新年の誓い)

多くの人が、
・今年こそ痩せる
・運動を始める
・貯金をする
・勉強を頑張る
といった目標を立てます。

宗教行事でも、家族行事でもなく、
「自分自身の人生を見直す節目」
それがアメリカの新年なのです。


日本のお正月と比べてみると

日本のお正月は、
・家族中心
・伝統重視
・静かで厳かな雰囲気

一方、アメリカの新年は、
・友人中心
・イベント重視
・にぎやかで開放的

同じ「新年」でも、ここまで違います。

どちらが良い・悪いではなく、
文化の違いがはっきり表れていると言えるでしょう。

🧧 日本のお正月との違い(比較)

日本アメリカ
家族中心友人・仲間中心
静か・厳かにぎやか・パーティー
正月料理・伝統重視イベント重視
三が日を大切に1月1日だけ祝

おわりに

アメリカにも確かに新年はあります。
しかしそれは、日本人が思い描く「お正月」とはまったく別のものです。

日本は、年明けからゆっくりと新年を味わう国。
アメリカは、年越しの瞬間を全力で楽しむ国。

  • アメリカにも新年はある
  • でも「お正月文化」ではなく
  • カウントダウンイベント+翌日はのんびり
  • 家族行事というよりパーティー文化

日本のお正月とは正反対で、面白いですよね😊

同じ新年でも、
祝い方が違えば、価値観も違う。

そう考えると、海外の年末年始の過ごし方を知ることは、
自分たちの文化を見つめ直す良いきっかけにもなります。

次に年末年始を迎えるとき、
「今ごろアメリカでは、きっと大騒ぎしている人が多いんだろうな」
そんなふうに想像してみるのも、少し楽しいかもしれません。

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