決勝は23日午前10時にプレイボール。
どちらが勝つか。
今大会の両チームの合計得失点数を見ると、
京都国際は5試合で22得点、5失点。
関東第一は4試合で14得点、5失点。
一見すると京都国際の打撃力が上にも見えるが、
1回戦の札幌日大(南北海道)で挙げた7得点が大きい。
2回戦以降は4試合で15得点なので、得点力という意味では互角といえる。
関東第一の得失点数は序盤から順番に3-3、6-1、5-1。
どちらかというと、投打ともに中盤から終盤にかけて本領を発揮するタイプといえる。
序盤を最少失点で抑えて中盤以降にペースをつかみたい。
一方の京都国際。
京都国際の得失点数は序盤から7-2、9-1、6-2。
準決勝こそ追いかける展開だったが、投打のレベルが高く、
基本的には序盤から試合を支配する力がある。
両チームの投手力も拮抗している。
試合数は違うが、失点数は5で同じ。
失策数は京都国際が5試合で5個、関東第一が4試合で3個と、
ともに守り勝つ野球が浸透している。
関東第一は左右2人ずつの4人が甲子園のマウンドに上がっている。
いずれも堂々たる投球を見せているが、やはり大黒柱はエースの坂井遼。
これまで全4試合にリリーフ登板すると最後まで投げ切り、無失点を続けている。
京都国際は中崎琉生と西村一毅の両サウスポーが1回戦から交互に先発。
準々決勝まではそれぞれ完投勝ちを収めていた。
準決勝の青森山田戦は、先発した中崎が4回を2失点で切り抜けると、
西村が5回以降をピシャリと抑える好リリーフを見せた。
11番を背負う西村は2年生ながら23回を投げていまだ無失点。
丁寧な投球で相手打者を翻弄している。
決勝は継投になる可能性が高いが、失点ゼロを継続できるか。
やはり、関東第一の二塁手・小島想生は見逃せない。
今大会は主に6番を打っているが、打率.154とバットはやや湿りがち。
地方大会では.364のハイアベレージを残した好打者だけに決勝戦での打棒復活に期待が懸かる。
すぐ前を打つ5番の越後駿祐が打率.667と絶好調なだけに、
チャンスで打順が回ってくる場面もあるはず。
最後に勝利の女神がほほ笑むのは京都国際か、それとも関東第一か。
注目の決勝は23日午前10時に甲子園球場で行われる。
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