月面着陸に成功~宇宙探査に大きな一歩~
国産H2Aロケットで昨年に種子島宇宙センターから打ち上げられた小型探査機の「スリム」が、日本初の月面着陸に成功。
難しいとされる、「ピンポイント着陸」まで成し遂げた。
大変な快挙である。
日本の宇宙技術に大きな一歩を刻んだのは間違いない。
ただ、想定外のことも起きて、すべての任務はできないとされている。
仕方がない。
小惑星探査で日本は他の国よりもリードしているという。
月探査の新時代を日本が扉を開けられるのか。
挑戦は続く。
月には、地球の約6分の1の重力があって、重力がほぼない小惑星に比べて、着陸だけでも難しいとされる。
一度降下を始めると、重力で引き寄せられてしまうため、やり直しができないという。
難しいことを可能にしなければならないのだ。
そこで、スリムは、降りたい場所に降りることを目指そうとしていたという。
飛行しながら、撮影する月面の画像を、事前に入力した月面の地図と照合して、
着陸場所を特定するという。
より高いレベルに挑み、実現にこぎつけた。
着陸には成功したものの、直前にエンジントラブルが起き、大部分の推力を失ってしまった。
計画外の方向に倒れて、太陽電池パネルが西側を向いてしまい、太陽光が当たらず、装置が稼働しない問題も発生した。
代わりとなる搭載バッテリーの探査は、数時間に限られてしまい、鉱物資源は難しくなったといわれる。
水資源の獲得を目指しているのが、月探査。
氷の状態で水が局地的に存在することが分かってきている。
月で水が手に入れば、長期的に滞在することも可能となり、
月を拠点として、もっと遠い火星への探査も視野に入れることも可能になるとされる。
想像をはるかに超えた、異次元の活動となる。
すごい。
アメリカは、日本も参加する国際月探査である「アルテミス計画」を主導している。
中国は中国初の有人着陸を目指し、拮抗し合う。
日本はどうか。
同盟国であるアメリカと連携を深めつつ、先をもっと見据えて、いろんな国と情報共有を進め、
宇宙先進国になってほしいと願う。
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