大迫勇也選手 MVP ~Jリーグ・アウォーズ~
Jリーグは、横浜アリーナで年間表彰式「Jリーグ・アウォーズ」を開催した。
今季22ゴールを決めて、神戸のJ1初優勝の原動力となった大迫勇也選手がMVPに初めて選ばれた。
得点王との同時受賞は10人目で、神戸からのMVPは初めて。
神戸に初優勝をもたらした大迫選手。
「このために日本に帰ってきた」
「チームを勝たせる」ことを何よりも重視する責任感の塊。。
33歳の今も故障さえなければ、実力は日本人FWトップクラスだろう。
仲間のために思う存分に力を出した結果が、MVPと得点王だった。
昨季は臀部と右太ももの間に痛みを抱え、低迷した年だった。
W杯カタール大会を考えれば治療に専念すべきだったが、残留争いをする神戸を助けるため無理して出場を続けた。
そのつけが回り、夢の舞台は落選。
W杯期間中の休養で万全に戻ったのは皮肉としかいいようがなかった。
だが、得たものもたくさんあった。
神戸の仲間からの信頼で、武藤選手とのホットラインは象徴的だ。
欧州ではエゴイストに徹した武藤選手もチームのために身を削る大迫選手を認め、ボールを預けた。
W杯落選で「反骨心が芽生えた」というエースを輝かせようと、得点王が懸かった最終節では「タイトルを取らせたい人がいる。何が何でも大迫選手に点を取らせる」と躍起になった。
表彰式では花束を渡しに訪れた夫人と娘、周囲への感謝の気持ちがあふれた。
賞金は同僚との食事会に使うという。
「まだまだフィジカルは鍛えられると思う。この冬に、それに挑戦したい。楽しみにしていてください」と進化を誓った大迫選手。
来季も最前線で体を張り、神戸を前進させる。
W杯の日本代表メンバーに選ばれてほしいと願うばかりだ。
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