
はじめに
子どもが突然、高熱でぐったりしてしまう――この瞬間ほど、親として胸が締め付けられる時間はありません。
つい昨日まで元気に学校へ通い、笑い声を響かせていた我が子が、今朝には顔を真っ赤にして布団から起き上がれない。
体温計には「39.4℃」という数字。表示された瞬間、胸がざわつき、「これはただの風邪ではない」と直感しました。
その後、インフルエンザ特有の悪寒、関節の痛み、食欲不振が一気に出てきたため、学校には当然休ませました。
しかし、今日はどうしても外せない仕事が重なってしまっており、病院へ連れて行ってやれなかったことに強い後悔が残りました。
「かわいそうなことをしてしまった…」という思いが頭から離れません。仕事と家庭の両立に悩む親なら、誰もが経験する葛藤だと思います。
明日は朝一番で、いつもお世話になっているかかりつけ医に必ず連れて行きます。
高熱のわが子の寝顔を見ながら、「どうか早く良くなりますように」と願わずにはいられませんでした。

2025年の今年、インフルエンザは例年にない広がりを見せています。
学校現場でも学級閉鎖が相次ぎ、ニュースでも頻繁に取り上げられるほど。
なぜここまで流行が拡大しているのか?家庭ではどんな対策が正しいのか?
インフルエンザに罹患した子どもを前に、親として何を知っておくべきなのか?
本記事では、我が子の体験をきっかけに、 今年のインフルエンザの最新状況、学校現場のリアル、発症後に絶対に気をつけるべきこと、
家族全員で守るべき感染対策、治療薬の基礎知識 を、徹底解説します。
途中にはインフルエンザの豆知識をまとめた コラム も3つ挟み、親御さんが「すぐに役立つ」情報をできる限り詰め込みました。
どうか、この情報があなたとあなたの大切な家族を守る力となりますように。
第1章:我が子が39.4℃の高熱で判明した“インフルエンザの怖さ”とは
インフルエンザは、毎年繰り返し耳にする季節性の感染症です。
しかし、「ただの風邪の強いもの」と軽く考えてしまう親は少なくありません。
ところが、実際に我が子が39℃を超える高熱で苦しんでいる姿を見ると、その考えが一瞬で覆されます。「インフルエンザは、やはり侮れない病気だ」という現実が目の前に突きつけられるのです。
今回、我が子は朝から悪寒を訴え、「寒い」と震え、体温はみるみる上昇。関節痛で歩くことすら辛そうでした。これがインフルエンザの典型的な初期症状。急激な発熱はウイルスが体内で爆発的に増えているサインであり、発症初日は特に症状が強く出る傾向があります。

症状としては以下が代表的:
💢 インフルエンザの主な症状
- 高熱(38〜40℃)
- 強い悪寒
- 関節痛・筋肉痛
- 頭痛
- 倦怠感
- 咳・喉の痛み
- 食欲不振
熱が高いと「すぐ下げなきゃ」と思いがちですが、発熱はウイルスと戦うための体の防御反応でもあります。
無理に下げようとするとかえって辛くさせる場合もあるため注意が必要です。
🔹 医療機関を受診するタイミング
インフルエンザ検査は、
🕒 発症から12時間〜24時間後以降の受診が精度が高い
と言われています。
急ぎすぎても判定が出ないことがあります。
🔹 家庭ですべき初期対応チェックリスト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 🛏️ 安静 | 無理に動かさない。睡眠は最良の治療 |
| 💧 水分補給 | 経口補水液・スポーツ飲料が有効 |
| 🌡️ 熱の管理 | 38.5℃以上でつらければ解熱剤を検討 |
| ❄️ 冷却 | 首・脇・額などを冷やす |
| 🍚 食事 | 無理に食べさせず消化の良いものから |
子どもが弱々しく「しんどい…」と言う姿を見るのは本当に辛いものですが、親が正しい対応を知っておくことで、症状の悪化を防ぐことができます。
📘【コラム①】インフルエンザと“ただの風邪”の決定的な違い
- 発熱のスピードが早い(数時間で40℃近くへ)
- 関節痛の強さが圧倒的
- ウイルス量が多く、感染力が非常に強い
- 治療薬がある(風邪には特効薬なし)
見分けがつかない時は必ず医療機関へ。
第2章:2025年のインフルエンザ流行状況 ― 全国と学校の現場は今どうなっている?
2025年のインフルエンザは、近年でも特に大きな流行となっています。
厚生労働省や各自治体の発表によれば、例年より早い段階で患者数が増加し、感染のピークが複数回訪れる“波状型”の流行が特徴です。
特に子どもたちが集まる学校・幼稚園・保育園ではクラス単位での感染拡大が顕著で、地域によっては学級閉鎖が急増しています。
感染者増加の要因は以下の通り:
- マスク習慣の薄れ
- コロナ禍で免疫力が低下している年齢層の増加
- 人の移動量が増えた
- 新しい型の流行
特に学校現場では「一人が罹患すると一気に広がる」ケースが多い。
これは、閉ざされた空間での長時間接触・給食・部活動など、感染しやすい条件が重なるためです。
📊 全国の学級閉鎖
| 地域 | 学級閉鎖数 | 備考 |
|---|---|---|
| 北海道 | 多い | 12月から急増 |
| 関東 | 非常に多い | 都心部で流行集中 |
| 中部 | やや多い | 小学校中心 |
| 関西 | 多い | 中学校でも発生 |
| 九州 | とても多い | 早い時期から流行 |
🏫 学校で起きている現実
- 教室内感染のスピードが早い
- 部活を通じての感染も多数
- 教師不足の中での感染拡大が授業運営を圧迫
- 保護者の仕事への影響も深刻
🔍 学校現場の声
- 「朝数人休んだと思ったら翌日には10人」
- 「兄弟で連鎖的に感染」
- 「給食の時間が一番不安という保護者も」
📘【コラム②】インフルエンザの“型”って何?
A型・B型・C型の違いを簡単に整理すると:
| 型 | 特徴 |
|---|---|
| A型 | 毎年大流行。症状が重い場合も |
| B型 | 発熱は緩やか。胃腸症状が多い |
| C型 | 子ども中心。軽症が多い |
2025年はA型が中心。
第3章:インフルエンザに罹患した場合に“絶対に気をつけるべきこと”
子どもがインフルエンザにかかったと分かった瞬間、親はとにかく「早く治してあげたい」と思うものです。
しかし、焦りは禁物。インフルエンザは適切な休養と対処が何よりも重要です。
むしろ、親が焦ることで誤った対応をしてしまい、症状を悪化させるケースもあります。
特に以下の点は“絶対の注意点”として覚えておく必要があります。
🚫 絶対に避けたい行動リスト
- 無理に学校へ行かせる
- 熱が下がった直後に外出させる
- 早く治そうとして過度に解熱剤を使う
- 水分を十分に取らせない
- 何時間も様子を見ず放置してしまう
⭕ 正しいケア方法
- こまめな水分補給(スポーツ飲料・経口補水液)
- 解熱剤は医師の指示を守る
- 部屋は乾燥させない(湿度50〜60%)
- 布団で安静にさせる
- 嘔吐時は窒息に注意して横向きに寝かせる
🩺 受診すべきタイミング
- 呼吸が苦しそう
- 顔色が悪い
- 水分が取れない
- ぐったりして反応が遅い
- 生後6カ月以下の乳児
📘【コラム③】解熱剤はなぜ注意が必要?
インフルエンザ時の使用には理由があります。
| 薬 | 注意点 |
|---|---|
| アスピリン系 | 子どもは使用禁止(ライ症候群のリスク) |
| ロキソニン | 胃を荒らす可能性 |
| カロナール(アセトアミノフェン) | 最も安全性が高い |
第4章:インフルエンザの治療薬 ― タミフル・リレンザ・ゾフルーザはどう違う?
インフルエンザの治療薬は年々進化しており、現在は複数の選択肢があります。ただし、「この薬が一番良い」というものは存在せず、患者の年齢・症状・持病・体質に合わせて医師が判断する必要があります。ここでは、親が知っておくと役立つ主要な治療薬を整理します。
💊 代表的な治療薬一覧
| 薬の名称 | 特徴 | 対象年齢 |
|---|---|---|
| タミフル(飲み薬) | 最も一般的。症状を早く軽減 | 1歳以上 |
| リレンザ(吸入薬) | 喉の炎症に届きやすい | 5歳以上 |
| イナビル(吸入薬) | 1回の吸入で治療完了 | 5歳以上 |
| ゾフルーザ(飲み薬) | 1回で完結。ただし耐性の課題あり | 小児への使用は慎重 |
⭐ 親が知りたいポイント:
- どの薬も24〜48時間以内に飲むと効果が大きい
- ただし「飲めばすぐ治る」わけではない
- 吸入薬は「吸うのが苦手」な子には不向き
- ゾフルーザは便利だが、耐性ウイルスの問題もある
第5章:家族が気をつけるべきこと ― “家庭内感染”を防ぐ最も効果的な方法
インフルエンザは家庭内感染が非常に多い病気です。
きょうだい間・親から子、子から親へと、一人が罹患した瞬間に“連鎖感染”が起こることも珍しくありません。
特に家庭内はマスクを外す時間が長く、共有物が多いため、ウイルスが広がりやすい環境にあります。
親としてできる最も大切なことは、「家庭内でのウイルス拡散を最小限に抑える」こと。ほんの少しの工夫だけでも感染は大きく抑えられます。
🏠 家庭内感染を防ぐポイント
- 部屋を分ける(可能なら)
- 加湿器で湿度50〜60%
- 家族全員マスク
- タオルの共用禁止
- ドアノブ・リモコン消毒
- 食器は別々にする
- 換気をこまめに行う
🍱 食事の工夫
- ゼリー飲料
- おかゆ
- うどん
- 野菜スープ
🧼 家族が発症しないための予防
- こまめな手洗い
- 睡眠をしっかり
- 免疫力を落とさない生活
おわりに ― インフルエンザの流行は続く。親としてできる最善とは?
インフルエンザは、私たちが想像している以上に家族へ負担を与える病気です。
しかし、知識があれば冷静に向き合うことができます。
今回、我が子が高熱で苦しむ姿を前に改めて感じたのは、「正しい情報を知っているかどうか」が治療にも精神的な安心にも大きく影響するということでした。
本記事が、あなたのご家庭にとって“心の備え”になることを願っています。どうか、皆さんの家族が健康で冬を乗り越えられますように。

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