
はじめに
かつて、テレビや映画、そしてバラエティ番組でお茶の間を賑わせた2人の有名人――堀北真希さんと渡部建さん。
前者は“清純派女優の象徴”として日本ドラマ界を席巻し、後者は“グルメ王”として司会・情報番組で圧倒的な存在感を放っていました。
しかし今、2人をテレビで見ることはほとんどありません。
いったい彼らは今、どこで、どんな生活を送っているのでしょうか?
この記事では、2人の「過去・現在・そして未来」を掘り下げていきます。
🌸 第一部:堀北真希さん ―「清純派の象徴」から、家庭を選んだ女性へ


プロフィールと軌跡
堀北真希(ほりきた・まき)さんは、1988年東京都生まれ。中学生の頃にスカウトされ芸能界入り。
2003年のドラマ『COSMIC RESCUE』や『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年)で脚光を浴び、その後『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(2007年・フジテレビ)で主演を務め、国民的女優としてブレイクしました。
以後、『梅ちゃん先生』(2012年・NHK連続テレビ小説)や『野ブタ。をプロデュース』(2005年・日本テレビ)など、多くの代表作を残しています。
彼女の魅力は、透明感と芯の強さをあわせ持つ「現代の大和撫子」的存在。バラエティにはあまり出ず、演技で勝負する“正統派女優”としての立ち位置を守っていました。
結婚と引退

2015年8月22日、俳優の山本耕史さんとの結婚を発表。ドラマ共演をきっかけに親交を深め、わずか数か月の交際を経ての“スピード婚”でした。
その後、2016年に第一子、2019年に第二子を出産。
2017年3月、公式に「芸能界引退」を発表し、以降は完全に公の活動を停止しています。
引退の理由は「家庭に専念するため」。
当時まだ20代後半。人気絶頂期の引退は大きな衝撃を与えましたが、本人の強い意思を尊重する声も多く、「潔い」「本物の決断」と称賛されました。
現在の暮らしと活動
現在は、家族4人で都内または近郊に暮らしているとみられます。
山本耕史さんが舞台・ドラマ出演を続ける中、堀北さんは完全に家庭に専念しており、マスコミに姿を現すことはほぼありません。
一部週刊誌では、子どもと手をつないで歩く写真が掲載され、「自然体で幸せそう」と話題になりました。
SNSアカウントなども開設されておらず、芸能界との接点はゼロに近い状態。
復帰説が何度もネット上で浮上しますが、本人・所属事務所から公式なコメントはなく、“完全引退”を維持しています。
Column: 堀北真希という存在が残したもの

彼女が芸能界に残した影響は、今も色濃く残っています。
SNSが主流となり「発信型タレント」が増える現代において、堀北さんのように“寡黙で控えめ、演技で語る”タイプの女優は貴重な存在でした。
彼女の姿勢は、どこか日本的な美徳――「謙虚・誠実・控えめ」を体現していたといえるでしょう。
また、芸能界を潔く去り、母としての道を選んだ姿は、現代の“キャリアと家庭の両立”を考える女性たちにとっても象徴的な存在。
「堀北真希のように生きたい」と語る声は、今もネット上で多く見られます。
🍽 第二部:渡部建さん ― スキャンダルと再起、試練の中の「新しい立ち位置」


プロフィールとキャリア
渡部建(わたべ・けん)さんは、1972年東京都出身。
お笑いコンビ「アンジャッシュ」として1993年にデビューし、相方・児嶋一哉さんとの“すれ違いコント”でブレイクしました。
緻密な構成力とテンポ感のある掛け合いで、キングオブコント初期世代を代表する実力派と称されることも多いです。
2000年代後半からは“グルメ芸人”としても活躍。
『行列のできる法律相談所』『ヒルナンデス!』『アメトーーク!』などに多数出演し、
食の知識とスマートなトークで“情報番組の司会者”としての地位を築きました。
さらに、女性ファッション誌のコラム連載や『芸能界のアテンド王』などの異名を持ち、
テレビ業界でも“知的で気配りができる男”という高評価を受けていました。
不倫スキャンダルと活動自粛
しかし、2020年6月、週刊誌によって複数女性との不倫が報道され、イメージは一変。
報道内容が過激だったこともあり、世間の批判は激化しました。
彼は即座に芸能活動を全面自粛。テレビ番組からも降板が相次ぎ、かつての人気は急落しました。
妻は女優の佐々木希さん。
彼女は騒動後も離婚せず、夫を支え続けたことで「聖母のよう」と称されました。
ただし、後年のテレビ出演で「まだ許していない」と正直な心境を語ったことでも話題になりました。
再起への道
2年間の沈黙を経て、渡部さんは2022年に復帰。
まずは地元千葉テレビの『白黒アンジャッシュ』に出演。
これが“原点回帰”として注目されました。全国ネットではなくローカル局から再スタート――それは、信頼を一歩ずつ取り戻すための地道な選択でした。
さらに、YouTubeチャンネル『渡部ロケハン』を開設。
かつての得意分野である「グルメ×街歩き」をテーマに、地元商店街や老舗を紹介する動画を投稿しています。
2024年にはABEMAで冠番組『スッパイは成功のもとTV』が放送され、復帰後初の“冠”を獲得しました。
番組内では自らの過去に触れ、「またゼロから頑張ります」と語っています。
ビジネス活動と新たな挑戦
芸能以外でも、飲食・イベント・コンサルティングなど複数の事業に携わっていると報じられています。
特に“富裕層向けのグルメコンシェルジュ”や“ラーメン店のプロデュース”など、食の知見を生かした活動を継続。
配信・オンラインイベントを組み合わせる新しいビジネスモデルを模索しています。
Column:渡部建が“再び信頼を得る”ために
渡部さんの挑戦は、テレビ復帰よりも“人としての信用回復”に重きを置いたものです。
スキャンダルによって失った信頼を取り戻すには、派手さより誠実さが求められます。
彼が今取り組んでいるのは、まさに「地味で、時間のかかる努力」。
ABEMAやYouTubeなど、世間との距離が近いメディアを活用し、リアルな姿を見せる戦略をとっています。
ネット上では依然として批判もありますが、その一方で「もう十分反省したのでは」「また頑張ってほしい」という声も増えつつあります。
芸能界は“再起のチャンス”を掴める数少ない世界――渡部さんがその典型となるかどうか、2025年は正念場といえるでしょう。
🕊 終わりに ― 2人の現在と今後の展望
堀北真希さんと渡部建さん。
2人に共通しているのは、“自分の道を選んだ”という点です。
堀北さんは家庭という小さな幸せを選び、渡部さんは大きな失敗から這い上がろうとしています。
どちらも、世間の評価やテレビの露出だけでは測れない「生き方の選択」です。
🩷 堀北真希さんの場合
・現在は完全に芸能界から距離を置き、母としての生活を最優先。
・復帰の噂は絶えないが、本人が心から望まない限り再登場はないでしょう。
・それでも彼女が残した作品や存在感は、今も多くのファンの記憶に刻まれています。
💬 渡部建さんの場合
・地上波の復帰は限定的ながら、ネットとローカルメディアで再起中。
・芸能界の信頼回復には時間がかかるが、少しずつ“許容される空気”も芽生えています。
・挑戦を続ける姿勢そのものが、かつての失敗を超えるエネルギーとなっています。
🎯 最後に
どんなに華やかな世界にいた人も、人生は続きます。
スポットライトの下から離れたとしても、静かな幸福や新たな挑戦を選んだ彼らの姿には、
「生き方の多様性」と「再起の力」が確かに見えてきます。
堀北真希さんは「光の届かない場所で輝く女性」、
渡部建さんは「暗闇から再び光を探す男性」。
そのどちらも、私たちにとっては忘れられない“人間ドラマ”の主人公なのです。
補足 公式Instagramです。残念ながら、堀北真希さんの公式Instagramはありませんでした。

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