5年ぶりのJ2挑戦へ~スタジアムの課題に迫る~
鹿児島ユナイテッドFCのホームスタジアムである。
先日、高校サッカー選手権大会鹿児島大会で会場に駆け付けた。
準決勝もそうだったが、決勝でも雨が降り、ファンは屋根がある椅子を求めて右往左往せざるを得ない始末。
せっかくサッカーを楽しもうと入場料を払ってまで、応援に来ても、席がギツギツでは見る方も応援に身が入らないのではないか。
メインスタンド側から上空を眺めると、屋根はスタンドの一部分だけを覆うくらい。
来年からJ2で活躍が期待される鹿児島ユナイテッドFCにとっても、ホームのファンだけでなく、アウェイの観客も積極的に集めたいところだ。
わざわざ鹿児島まで来てくれるのだから、スタジアムでもできる限りの「おもてなし」をさしあげたいところ。
スタジアム構想は一体どこまで進んでいるのだろう。
鹿児島市は機能複合型のスタジアムを目指しているという。ただの応援で終わるのではなく、スタジアム内でいろいろな催しや集客の至るイベントができる施設ということだと思う。
いかにスタジアムで稼げるか。
議会で二転三転する候補地の行方だけでなく、サッカー場をどのように鹿児島市のまちづくりに生かすかを考えることが大切だ。
鹿児島市が参考にしているのは、北九州市のミクニワールドスタジアムと言われる。約100億円をかけて整備されたそうだ。
しかし、このスタジアムも今は採算が合わず、苦戦している。使用料収入が約1600万円に対して、維持管理費だけでも約1億400万円にも上り、約8800万円の大赤字だという。
鹿児島市よりも人口の多い北九州市でもこんなに苦戦しているのだ。鹿児島でも新スタジアムが完成したとしても、黒字化は容易でないことは予想がつく。だからこそ、現在市議会・県議会で模索中なのであろう。
Jリーグからも辛辣な要求が鹿児島ユナイテッドFCに対して届いているという。
Jリーグは整備に関する状況確認を鹿児島ユナイテッド(鹿児島Uと略する)に要求してきた。
鹿児島県や鹿児島市が改めて整備に向けた意向を表明して、来季分はなんとかライセンスの交付を受けることができたが、今後も厳しい状況確認は続く見通しだ。
ホーム白波スタジアムは、屋根の広さなどでJリーグから不備を指摘され、1万5千人の収容人数が必要になるJ1基準も現在は満たしていない。
新スタジアムの整備計画が検討されていることを前提に、鹿児島Uはライセンスをこれまでは認められてきた形だが、交付後6年を経過しても基本計画すら策定されていない。
2年前に完成した専用練習場にはクラブハウスもなく、ハード面に課題が山積している。
鹿児島UがJ1ライセンスを取得できるようになったは、施設整備に猶予期間を設ける「例外規定」があるからだという。
この規定は、最初のJ1昇格の時点から効力が発生。昇格から3年目までに場所、予算、整備内容など具体的な計画の提示が必要となり、5年目で完成させなければならない。
5年以内に着工していれば、3年延長できる規定も併用できるという。
J1昇格は、鹿児島Uの選手らやサポーター、ファンの悲願だ。約1万2千人が駆けつけたホーム最終戦で鹿児島市長も「オール鹿児島で夢をつかもう」と意欲を示す発言をしている。
鹿児島Uは来年からJ2へ昇格。
高校サッカーも神村学園が全国制覇に向けて始動。
鹿児島城西も来年から、高校最高峰のプレミアリーグへ昇格。
プレミアリーグで一つの県から2チームが出場しているのは、今のところ、鹿児島県を含めて、たった2県だという。
それだけに、今や鹿児島のサッカー熱は最高にボルテージが上がっていると言っても過言ではない。
だからこそ、じっくり検討を重ねて、スタジアム建築をできるだけ早急に現実のものにしたいところだ。
白波スタジアムで応援していて、まず思ったことが、「バックに雄大な桜島がドーンと見えること」
それは、他のどの都道府県にも負けない強みである。他県から応援に来られた人もバックの桜島には驚かれるのではないかと思う。
晴天の日は、特に桜島の雄大さが際立つ。
これも、観光の目玉として、もっとアピールしてもいいと思う。
観光力をもっと向上させる。
民と官ががっちりタッグを組んで、観光資源を生かす。観光客を増やす。
一時的なものにせず、しっかりとリピーターを増やす。
新スタジアムを最高に有効活用すれば、鹿児島のサッカーひいてはスポーツ界全体が沸くはずだ。
プロスポーツ選手をもっとたくさん輩出して、鹿児島をどんどんアピールしてほしい。
盛り上がりが盛り上がりを呼ぶ。
そうすれば、黒字化も見えてくる気がする。
「大迫勇也選手のような日本を代表する輝く選手を鹿児島から」
今こそ、かごしまを結集して、スタジアムに力を注ぐときだ。
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