阪神大震災から29年~助かった命を守らないと~
阪神淡路大震災から、今日で29年。
神戸市などで震度7を記録した地震は、高速道路などを倒壊させ、大惨事となった。
映像で見て、自然災害の恐ろしさを実感した瞬間だった。
今年元日は能登半島を震源とする地震が発生した。
もう他人ごとではないと自分や家族に言い聞かせた。
東日本大震災では東北、能登半島震災は北陸、阪神淡路大震災は関西・・・
もうどこで大きな地震が起きてもおかしくない。
それだけ、地震の多い、日本。危機感を持たなてはならないのだと思う。
「パパ、だいたい10年くらいで大きな地震が起きてるんだって」
昨日、子供が何気にささやいてくれた。
学校でも地震や震災などの危機的状況に対して、どうすればいいのかを話し合う機会としているのかもしれない。
そうだ。
これを
教訓としなければならない。
大切なのは、過去の災害の教訓を最大限に生かした対応策である。
今後の起こるだろう展開を予測して、やっておかなければならないことを見極めてそれを実行に移すこと。
その中でも、優先的に、災害で助かった命を守ることが必要だと思う。
ただでさえ、被災で心が弱っているところに、その他の要因で心身が衰弱しないように、官民の力を結集して、配慮を行き届かせていくべきだ。
ニュースでよく耳にする言葉。
避難生活や環境変化のストレスから持病が悪化したり、体調を崩したりして命を落とすのが災害関連死だ。
阪神淡路大震災でこの言葉が生まれたという。
能登半島は道路寸断による孤立がまだ解消されていない集落がたくさんある。
停電や断水、通信障害などが続く地域も少なくない。
阪神淡路大震災では冬の避難所でインフルエンザが流行したこともあり、約1000人が災害関連死と認定されたと言われる。
今回の能登半島地震では、新型コロナの患者も出ている。
厳寒の上に、インフルエンザ、コロナ・・ 事態は想像以上に深刻ということだ。
災害関連死をこれ以上、増やさないようにするためにも、
マスク着用や換気、消毒とともに、一刻も早いライフラインが復旧することを願うばかりだ。
「状況によっては病院が孤立して、機能が維持できるか分からない」
災害拠点病院を担う大病院の長が危機感を募らせた言葉だ。
心配なのは夏場に、大規模地震や大規模噴火が起こった場合。
風によっては、東に吹けば大量の降灰に見舞われ、停電が長期化する。
交通が麻痺し、歩くことを余儀なくされる。
身動きがとれないことも予想しておかなければならないこと。
健康な人はいいが、病気などで歩くことが困難な人は、たちまち災害関連死の危険が及ぶ。
停電でエアコンが止まり、窓が閉めっぱなしとなると熱中症や感染症が多発する。
寒さの厳しい能登半島地震とは真逆の環境になることも予想される。
物資の確保やエアコンの対策などを前もって講じておくことも必要なことだ。
夜に災害が起こることもありうる。
夜に避難となれば、駆けつける人も限られてくる。
いろんな場面の対応を、今から模索しておくことも必要なことだ。
備えてあるものもチェックする。
懐中電灯、水、食料、衣類や貴重品。
どんなときに、どんな場所で、だれでも対応できるように
何かにメモを書いて緊急時はすぐに取り出せるところに置いておくとか、
非常時の対応を家族などで想定して行動してみるとか、
非常時マップなど、公的機関に確認しておくとか、
いろんな備えは今からでもできる。
建物や道路の倒壊や損壊は必ず起こりうる。
どんな状況でも生きられるように、準備だけは万全にしておきたい。
そして、
助かる命は、絶対に守りたい。
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