神村学園 選手権7連覇おめでとう~全国最後の1枠を賭けて~
- 神村学園 選手権7連覇 おめでとう
- まとめ
12月16日(土)、全国高校サッカー選手権鹿児島県大会の決勝が、白波スタジアムで開催された。
神村学園 VS 鹿児島城西
去年も同じカードだった気がする。
結果、神村が接戦を制した。
神村が、再三サイドを起点に攻め込むが、得点をなかなか奪えず0-0で折り返す。
後半5分、相手のGKが右手ではじいたこぼれてきたボールをキャプテンFW西丸が押し込んだ。
対する鹿児島城西は縦に早い攻撃で合計8本のシュートを放ったが惜しくも1点が遠かった。
見ていて、決勝戦にふさわしい激闘だった。
1点を争いのシーソーゲーム。
鹿児島城西も来年から神村と同じプレミアリーグ。成長した証を存分に見せつけた、そんな好ゲームだった。
「全国レベルのハイレベルな戦いが繰り広げられています。来年から高校年代最高峰のプレミアリーグで戦う2チーム。ますます鹿児島のサッカーのレベルが上がる、そんな気がしますね」実況アナウンサーが述べていたのが印象的だった。
特に、神村学園の底力には感嘆した。
年代別日本代表のMF名和田とDF吉永の阿吽の呼吸というべき絶妙なパスからの素早い攻撃。
2人の躍動から、サイド攻撃が炸裂する。
雨の影響や鹿児島城西の激しいプレスにも全く動じない巧みなパス回しも光った。
ボールや相手選手が固まってきたら、すぐに逆サイドやキーパーにボールを振る技術と感性。見ていて完成度の高さを改めて見せてもらった気がした。プロと対戦しても互角なくらいの戦いだったと思う。
今季からプレミアリーグで経験を積み成熟度が増した証だ。
「今季は失点が多く、守備陣のせいで負けることが多かった」
ロングボールを使ってくる鹿児島城西に対して落ち着いて対応。攻守がばちっとかみ合った一戦に、「この一年で上位に食い込むくらいのいいゲームができた」と西丸キャプテンは語った。
「リードした時間の使い方を工夫しないといけない。全国では、もっとしたたかに戦わないといけなくなる」昨年、全国4強を経験しているFW名和田は語る。
頼もしい限りだ。全国を知っているからこそ言える重いコメント。全国優勝を狙っているチームはこういうところが違う。レベルが上がるわけだ。
鹿児島城西も負けていなかった。
持ち前のスピードを生かした素早い攻撃を随所で見せつけた。
王者神村に前半は全く隙を見せず、怒涛の攻撃を繰り返した。
得点こそできなかったものの、シュート数では神村を上回った。
「今回は力の差を全く感じなかった。最後までひたむきに戦ってくれた。選手たちに感謝したい」
来年から、プレミアリーグに参戦する。実況アナウンサーも言っていたように「来年は鹿児島からこの2チームが最高峰のプレミアリーグで活躍しますね。今この瞬間、全国最高レベルの試合が展開されていると思うと、鹿児島のレベルの高さを身をもって感じますね」
前回は王者神村に1点差の惜敗。
後半途中から出場した鹿児島城西のキャプテン福岡は、試合終了の笛が鳴ったと同時に、ピッチに崩れ落ちた。しばらく起き上がれなかった。
「優勝を成し遂げられず、悔しい」
来年もこのリベンジを果たすため、王者の背中を追い続ける。
まとめ
両チーム、応援も素晴らしかった。
吹奏楽・チアリーダー、そしてサッカー部員の学校全校応援。
試合にも一喜一憂したが、応援のすばらしさ、若さの溢れる会場全体を包むスポーツのすばらしさを体中で味わうことができた。
両チームに感謝したい。
選手の保護者や関係者、チームスタッフも盛り上がったに違いない。
保護者も円陣を組んで、気合を入れて応援に臨んでいると実況アナウンサーが伝えていたのが印象的だった。
「今日は親ばかになれ。親ばかになって、選手を鼓舞しよう」
以前私も応援に力が入った時を思い出した。
わが子が活躍している姿を目の前でみるのは、何物にも代えがたい。
優勝した神村学園。鹿児島県代表として、今度こそ、優勝カップを持ち帰ってほしいと強く願うばかりだ。
チェスト~ 神村学園!!
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