年末年始の大量飲酒にご注意を~ビンジドリンキング~
年の瀬まであと10日あまり。
今年もあっと言う間に通り過ぎていった1年間でした。
これから、忘年会や新年会など飲酒の機会が増えてきます。
そこで、気になったのが、厚生労働省が注意喚起を出している「ビンジドリンキング」
初めて耳にしましたが、どのようなことなのだろう?
ビンジは英語で「binge」で、度を越して何かをすることという意味だそうだ。
厚生労働省によると、「一度に純アルコール量60グラム以上」の飲み方がビンジドリンキングに該当すると言われる。
60グラムの目安として、
ビール中瓶3本、日本酒3合、ウイスキーダブル3杯
である。
忘年会、新年会が多い年末年始に合わせ、厚生労働省が、短時間に大量の飲酒をする「ビンジドリンキング」を控えるように注意喚起を行っている。
今冬は新型コロナウィルス感染対策の緩和もあり、酒席が増加傾向にある。
大量に一気に飲む大量飲酒は急性アルコール中毒の危険性を高め、ひどいときは命に関わるケースもあるという。
「飲む場合は、料理や会話を楽しみながらゆっくりを、心掛けてほしい」と呼び掛けている。
日本人の4割は遺伝的にアルコールが弱いか飲めない体質だといわれる。
厚生労働省は啓発ポスターで、一気飲みや飲酒を強要するアルコールハラスメントは危険だと強調。
一度にたくさん飲むと転落事故や交通事故のほか、けんかなどを起こすリスクが高まるとしている。
また、酔いのピークがくるのは飲み始めて少し後になってからです。
「まだまだ酔っていないから」といって、急ピッチで飲み続けていると、知らず知らずのうちに限界を超えて、脳のマヒが急
速に進みます。そして昏睡状態から死にいたる、といった危険性だってあります。
イッキ飲みは絶対に「しない」し、「させない」。
自分で行わないのはもちろんのこと、一緒に飲んでいる人にも絶対にさせないことが必要だと思います。
「アルハラ」という言葉を知っていますか?
アルハラとはアルコール・ハラスメントの略で、お酒にまつわるいやがらせや人権侵害のことを指します。
会社の上司や先輩から「俺の酒が飲めんのか!」などの飲酒の強要や、酔いつぶすことを目的とした酒席、また飲めない体質の人への無理強い、そして「酒の上でのことだから」という言い訳で繰り返される悪ふざけやからみ、セクハラ…などが該当するとされます。
これらの行為は相手に肉体的・精神的に大きなダメージを与えます。場合によっては人の命を奪うこともあります。
本来、お酒を飲む時間は楽しいもの。このような場に遭遇したら、決して我慢せずに断る勇気を持ちたいです。
薬を服用中の人がお酒を飲むと、薬の種類によって、効きすぎたり、効かなくなったり、場合によっては、生命にかかわるような事態になることもあります。
特に、睡眠薬や精神安定剤、糖尿病などの薬には、お酒の影響で薬の作用が強まるものがあるのでとても危険です。
また、風邪薬や花粉症の薬は、アルコールと同様に神経の働きを抑制する成分を含んでいるものもあるため、眠気を誘い、事故に結びつくこともありえます。
「薬を飲んだら、お酒は飲まない」
自分の体のために、必ず守ることも大切と感じます。
ビンジドリンキングの危険性を改めて知り、アルハラがいかに怖いものかが分かりました。
お酒が弱い人には、前もって飲酒ができるかどうか聞いておくのも大切なこと。
事故につながる前に、対応策を考えておくことも、マナーの一つですね。
補足
酔いつぶれた人の介護法
- 絶対に一人にしない、放置しない。
- 衣服をゆるめて楽にしてあげる。
- 体温の低下を防ぐために、毛布などをかけて温かくして寝かせる。
- 吐きそうになったら、抱き起こさず、吐瀉物による窒息を防ぐため、横向きの状態で吐かせる。
こんなときは速やかに救急車を呼びましょう!!
- 大いびきをかいて、ギュっとつねっても、反応がない。
- ゆすって呼びかけても、全く反応がない。
- 体温が下がり全身が冷たくなっている。
- 倒れて、口からアワをふいている。
- 呼吸が異常に早くて浅い。時々しか息をしていない。
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