介護現場が変わる

介護現場が変わる~DX、ICTを駆使して~

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  • 介護業界の現状

 知り合いが介護現場で働いているため、介護業界について調べてみた。

今や、介護業界は慢性の人手不足と言われている。そのような中で、働きやすい職場環境づくりに力を入れ、優れた取り組みを行っている事業所に、2023年度厚生労働大臣表彰があったようだ。(事業所名はプライバシー保護のため匿名とさせていただきます。)

ある事業所では、入所者の睡眠状態を確認できるセンサー「眠りスキャン」と呼ばれる見守り支援システムを採用しているという。ベッドに敷いたセンサーマットと連動し、作動すればすぐに職員が駆けつける。個別ケアに役立っているという。職場環境が大きく変わるきっかけになったのが、新型コロナウィルスだという。オンライン面会を迫られたことで、現場や事務作業にDXを推進するきっかけになったという。

ある事業所では、施設内の共有部分に自動掃除ロボットを導入。利用者をベッドから車いすに移動する際に介護用リフトも購入・導入することで、職員の重労働となる負担を少しでも軽減することに貢献しているという。初期投資である導入費用はかかるが、先行投資しなければこの介護業界では生き残れないという。

また、ある事業所では来年1月から現場責任者の発案により、なんと週休3日制を試験運用する計画だともいう。

知り合いはいう。「需要があるところに投資すべきだ」と。介護現場で働いているからこそ苦労が分かるのだろう。話を聞いているうちに共感を得るところが大きかった。

  • 思うこと

 いろいろなところで独自の制度を導入することで職員が専門性を発揮したいという意気込みが見て取れる。ICTを利用してスマホ画面で眠りの深さなどの利用者の体の状態や活動状態がリアルタイムに分かるそうだ。画期的なことだと思う。人手不足ならICTやDXを最大限駆使して補えれば一番いいことだと思う。

 少ない人数で対応せざるを得ない夜間のケアで特に効果を実感できるのではないか。夜間の見回りのような非効率的な作業を減らし、本人に寄り添ったタイミングで声掛けや介助ができるため、一石二鳥だと思う。職員や利用者の精神的な負担も軽くなるのではないか。質の高い介護が提供できると考えられる。

DX面でも、書類作成などを電子化し、職員間の情報伝達もLINEを導入して効果的に情報共有ができている事業所も多いという。他の業界でもそうではないか。飲食店のオーダーも今やスマホで行える時代である。効率化できるところは積極的に推進すべきだ。

いい人材を呼び込むためには、ICTの活用とDXの導入が不可欠になってきている。私のある記事でも書いたが、ICTには半導体が欠かせないということも分かった。今国を挙げて、半導体拡充を進めている中、これが軌道に乗れば、日本中のDX化がますます進むと思う。高齢化による人手不足の解消につながればいいなと、知り合いと話をしていて痛切に感じることだった。

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