スマート農業

スマート農業 ~農業にAIを積極的に生かすとき~

  • 農業にAIを導入すべき理由
  • 解決すべき課題
  • 思うこと
  • 農業にAIを導入すべき理由

 国によって進められている「スマート農業」。チャットGPTを含む人工知能の利用拡大が著しい中で、今こそ農業に取り入れられるべきスタイルだ。それは、農作業に省力化や生産効率の向上をもたらし、品質向上・生産コストの削減にまでに広がる。背景には、なんといっても、急速にすすむ農業従事者の高齢化・後継者不足などの人手不足だ。

農業従事者の数は、およそ136万人で、2015年に176万人だったの頃に比べ40万人程減ったという。農業従事者の年齢も平均で67歳、65歳以上が約70%を占めるという。自然災害や異常気象による農作物被害などにより農業を取り巻く環境は年々悪化をたどっている。今こそ、AIを取り入れて、日本の農業を活性化すべきだ。

  • 解決すべき課題

 では、農業にAIを取り入れるうえで、どんなことが可能になるのか。たとえば、イチゴやトマトなどの収穫ロボット、ドローンによる農薬散布、自動運転農作業機(ロボットトラクター、ロボットコンバインなど)、植物の育成状況の把握などの自動管理システム、ゲノム解析(簡単にいうと、遺伝情報を解析して、特定の品種をつくること)、熟練技術の継承、スマート畜産(放牧管理システム)などがあり、構想の段階では数に限りがないとまで言われている。

もっと必要なことは、導入コストの高さだという。ロボットトラクターやロボットコンバインはなんと、1800万円程度だというから驚きだ。初期投資には国の補助制度もあるが申請条件が厳しいため、条件緩和と条件に見合った補助金交付が必要ではないか。ランニングコストも多額だという。

対象が生き物だけあって、必要となる情報が異なることもありデータの標準化が難しく、データ管理ができる人材確保が容易でないことも課題だ。これらが解決できなければスマート農業の実現は厳しい。AIに学習させなければならないからだ。

  • 思うこと

 山あいの農地は、環境的なことだけでなく、文化継承・国土保全などにも貢献していて、住民にとっても貴重な社会インフラをもっている。農業から人が離れ、耕作放棄地が増えると、これらの大切な機能も維持されなくなり、人間としての生活の場は喪失してしまう可能性がある。

もっと国や企業からの補助、あらたな参入も含めて大規模にスマート農業を取り入れるべきだと思う。国も重い腰を上げて、若者に農業を推進するべきだ。都会から農村に移住する若年者も増えている。仕事で一定の収入が確保・維持できるようになれば、その土地は活気付き、あらたなコミュニティが生まれる。そうして人口増が見込まれると思う。

人口減少を一つのきっかけととらえ、行政だけでなく、企業や地域が積極的にスマート産業(農業・林業・水産業など)に参入して、あらたな産業を作っていく。ないところからあるものを作り出すのだ。

フリーランスの仕事のあり方にも絡んでくると思う。農業は肉体労働だけでないというイメージを定着化させ、若年層に異なった農業を実践してもらう。今までとは違う、新しい農業が始まるのを期待したい。 

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