ラーメン支出額日本一~山形市が2年連続首位~

ラーメン支出額日本一~山形市が2年連続首位~

ラーメン(中華そば)の世帯当たり年間支出額(外食)は山形市が1万7593円となり、2年連続で全国1位だった。

これまでの同市の最高額(16年=1万6613円)も更新。

全国1位となった最大の要因として、官民を挙げたPRに加え、氷入りの名物「冷やしラーメン」の消費が猛暑でも堅調だったことが挙げられるという。

6日は市内のラーメン店主らが市役所で結果発表を見守った。

2000年以降の最高額で首位を守ったことがわかるとガッツポーズし、くす玉を割って喜びを分かち合った。

ラーメンを食べようキャンペーン

山形市内では8日の「山形市ラーメンの日」に150を超す店で「ラーメンを食べようキャンペーン」を実施するという。

11日には直径65センチメートルの鍋で作った「芋煮鍋ラーメン」を約100人に無料で振る舞うという大振る舞いだ。

調査によると、2人以上世帯当たりの外食費としての支出額を都道府県別に比較。

トップは山形市1万7593円で、記録が残る平成12年以降、最高額を記録した。

新潟市1万5224円、仙台市1万3074円となった。

その第1位に最も貢献したとされる冷やしラーメン

どんなものなのか。

東京では、銀座の洋風飲食店「プールカフェ」で山形発祥の冷やしラーメンをベースに開発した「山形水ラーメン」がこの夏の人気1位になった。

文京区内の有名ラーメン店でも山形風冷やしラーメン導入を検討中という。

山形発「冷やし文化」

冷やしシャンプー、冷やしラーメン、冷たい肉そば……。

処暑を過ぎてなお猛暑の続く中、山形発祥の「冷やし文化」が全国に広がり始めている。

雪国ながら夏は酷暑という山形。

そんな地で、観光誘客や地域おこしの起爆剤にしようとの動きも出てきている。

また、「B級グルメの祭典『B-1グランプリ』に出て、冷たい肉そばを広めよう」と意気込むのは人口2万人の小さな町、山形県河北町だ。

町内のそば好きらが、「かほく冷たい肉そば研究会」を設立した。

地元名物の冷たい肉そばは近年、仙台、東京などにも広がるが、「河北まで足を延ばして本物を味わってほしい」と町おこしに力が入る。

近く石川や新潟では能登半島地震で災害に遭われた方へ応援の力も自然と入るという。

「日本一」

夏は酷暑と言われる山形で、支出額が日本一となり、日本だけでなく外国の観光客にも山形のラーメンを食べていただきたいという。

山形ではほかに、名物「玉こんにゃく」にヒントを得た「冷たい玉こんにゃく」、「冷やしシェービング」などが相次ぎ登場する。

「あつい山形で、クールな体験を…」と題した観光パンフレットも作ったという。

首都圏などからの誘客の好機と判断。

北関東のサービスエリアなどにこの観光パンフレットを計4万部配布した。

「初の企画だが、反響次第では来年以降も継続したい」という。

山形の「冷やし文化」が地域経済を熱くするか、今後の進化が楽しみだ。

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