オーバーツーリズム ~秋の行楽シーズンに考えたいこと~
オーバーツーリズム
ニュースで連休や行楽時期になると、よく聞かれる言葉である。
なんとなく意味は分かっているつもりだが、行楽シーズンを迎えるにあたり、今一度よく知りたいと思ったので、自分なりに調べてみた。
- オーバーツーリズムとは
- 思うこと
- オーバーツーリズムとは
オーバーツーリズムとは、観光公害を意味する。観光客の急増で地元住民の生活や自然環境に悪影響が及ぶことを指す。具体的には、バスや鉄道の混雑、ゴミの放置、騒音などが指摘されており、観光地の魅力低下にもつながると懸念されている。
本来は地域経済の活性化につながることが、観光地のとって負荷となり、マイナス効果を与えてしまうという、なんとも悩ましい問題である。
具体的な課題とは何なのか。
多数の車両が乗り入れることによる交通渋滞の悪化や、無断駐車・騒音問題・ゴミ問題といったその土地に住んでいる人々の生活に及ぼす影響があげられる。
さらに、度を超えたマナーの悪さによる自然環境の汚染、文化財の損傷など取り返しのつかない事態を招くものまで、数えきれないほどあると言われる。
原因は何なのか。
近年において、SNSの普及によって個人の発信力が高まっていることも要因のひとつとして挙げられている。魅力的な写真や口コミの投稿により、受け入れ態勢が整っていないような地方までもが突如として注目を浴び、オーバーツーリズムへとつながりやすくなっているという。
情報を元に行動する多くの観光客をコントロールする仕組みこそ、必要とされていることとされる。
対処法として
入場規制や交通規制などによって、観光客の行動を制限する必要がある。
観光地への立ち入りに一定の規制を設けることにより、自治体などが直接的に観光客数をコントロールできるようになる。本来のキャパシティを超過してしまう事態を未然に防ぎ、住民にとっての暮らしやすさの改善が見込めるようになる。
出典:ヤフーニュース他
- 思うこと
調べてみて、改めてオーバーツーリズムの課題を明確にすることができた。調べてよかったと思う。
今は、SNSや情報発信技術が以前よりも飛躍的に発達し、個人で画像などを発信することで、それを世界中の人が一瞬でみることが可能だ。行きたいときに行こうと思えば、外国だろうが瞬時に行けてしまう時代なのである。
だからこそ、外国人も自分の国ではないからといって、マナーを守らず、好き勝手に立ち振る舞いを行っては、そこに住む住民に最も迷惑をかけることを肝に銘じるべきだと思う。
観光客側からすれば、珍しいものを見れて、食することもでき、体験することもでき、いろいろなものをおみやげとして購入することが一番の目的であると思うが、地元住民にとっては、そこで生活しているわけで、帰ることはできないのである。そこを常に清潔に保っていたいし、治安やサービスを低下させたくない気持ちが強い。
観光客がきてくれることは、言わずと知れず、経済的にも地理的にも、盛り上がることで助かることも多いと思うが、度を超すとそうも言ってられない。ただの迷惑になってしまう。
イタリアのベネチアという観光都市は、以前は18万人の人口があったにもかかわらず、地域住民が生活している場が観光地化してしまい、住民にとっての暮らしやすさが消失してしまい、約5万人へと急速に人口減少が起きたと言われている。
だからこそ、配慮が必要なのだと考える。
たとえば、周辺の観光資源への誘致を図り、シャトルバスの運行や入場料の割引といった施策を打つ、宿泊税や入浴税の導入する、荷物を少なくしてもらうために手ぶら観光をすすめる、渋滞緩和のために公共交通機関での移動を図る、マナーを改善するためにガイドを増やす、インバウンド旅行者によるトイレの正しい使い方講習や食べ歩きの観光客にゴミ袋を有料で配布しゴミ捨て禁止を啓発すること、などが考えられるのではないだろうか。
観光客が増えることはどこの自治体も喜ばしいことだと思われるが、オーバーツーリズムに対しての認識も、行政任せにすることなく、それを支える周辺関係住民にも求められることだと改めて感じた。
また来たい、そしてそこに住み続けたいと思えるような、魅力的な街づくりができたら最高だと思う。
いろんなことに配慮しながら、楽しい旅を続けたいものである・・・
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