ソフトバンクの山川穂高内野手が22日、みずほPayPayドームで契約更改交渉に臨み、
1億5000万円増の来季年俸4億5000万円(金額は推定)でサインしたという。
今季は全143試合に4番として出場した。
8月15日の西武戦(ベルーナドーム)では自身7年ぶりとなる1試合3発を放つなど、34本塁打&99打点で堂々の2冠を獲得。
本拠地で行われた日本ハムとのクライマックス・シリーズ、ファイナルステージではMVPの大活躍だった。
しかし、この結果に全く本人は満足していないという。
「僕としては全く満足していない数字です。球団としてはリーグ優勝したし、
ホームラン、打点(のタイトル)を獲れたのは評価してくれたと思います。
個人的には満足していないので、来年に向けて準備している段階」と振り返った。
山川自身は本塁打について「数字としてはホームランは40本を打ちたかった」。
さらに打点も「100超えはそうですけど、120は欲しかった。個人的な数字は満足していないし、
日本一にもなれなかったので。
ただ、満足していない中で、できたこともあるので。両方ありますね」と貪欲に語った。
その一方で「フル出場してリーグ優勝して、ずっと4番を打ったこと、ホームラン打点を取れたことは大満足です」と、
4番として走り続けタイトルを獲得できたこと自体には納得の表情をみせていた。
WBCにも出場した山川選手。
結果としては、優勝したが、その中で大スランプに陥っていた中での一コマ。
同じ1991年生まれで、本塁打王経験者の共通点を持つオリックス・杉本裕太郎外野手と久しぶりに顔を合わせた。
「あえてこっちからは連絡しなかったわ」と杉本選手。
山川選手は「ジャパンに入ってから15打席ノーヒット……(心が)病んでた」とポツリとつぶやいた。
元気づけるように「大谷(翔平投手)くんに教わればいいやん?」と返したが、
「あれは(レベルが違い過ぎて)教わってもダメ」と首を横に振るしかなかったという。
日本の本塁打王がそこまで語る大谷選手のすごさ、偉大さとはいかなるもの?と正直思ってしまう。
ある専門家は、山川選手さえ唸らせる大谷選手のすごさはここにあると語る
①常に前向き
「彼の哲学は若い頃から一貫している。常に前向き。ネガティブなことも、自分の中でポジティブに変換してしまう」。
この思考が、大谷を超一流の大リーガーにまで押し上げたとみる。
大谷選手が重要視するのは、結果よりも過程。
漠然としたゴールを指す「結果目標」に対し、ゴールにたどりつくために必要な「行動目標」に常に重きを置いているという。
「打撃なら、飛んできた球をバットの芯でとらえて意図した角度ではじき返すことが彼の目標。
本塁打はあくまで、ご褒美に過ぎない。
ご褒美を得るために、正しい行動を積み重ねていく中で結果的に欲しいものを得ている」と専門家は分析する。
②一喜一憂しない
「『ここで打たなければ』『ここで打ちとらなければ』というマスト(するべき)思考に陥った時点で、
筋肉の動きは阻害される」と専門家は語る。
「望む結果が得られなくても、大谷にとっては正しい行動のためのヒントを得たに過ぎない。
結果に一喜一憂しないメンタリティがあればこそ、大舞台でも自身の実力を発揮できるのだろう」と。
また、2001年にMVPに輝いたイチローさんも同様の思考の持ち主らしく、
しつこいくらいに突き詰めて、成功するまでやめないという点で非常に似通っているという。
数々の偉業も、大谷にとっては、結果として常識破りになっているだけなのでは?と専門家は語る。
今回も、できることを一つ一つ積み上げた結果が、3度目のMVPに結びついた、大谷選手にとっては、
ただそれだけのことかもしれない。
来年は、投手として、サイ・ヤング賞を視野に入れるという。
実現すれば、どれだけの偉業を残せるスーパースターになるのだろう・・・
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